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魔道ねこの目線

気になること、面白そうなこと、独断的考察などなど、思いつくままに書いてます( ̄▽ ̄)

銀河英雄伝説でオトナになる⁉︎


叔母の書棚にあった「銀河英雄伝説」を初めて手に取ったとき、私はまだ十代でした。

ガラス扉つきの書棚に大切に保管されていたその本は、かなり年季の入った新書の10巻セットでした。外伝もあったのですが、そちらを読んだのはずっと後になってからでした。


英伝を読んだことのあるひとなら知っていると思うけれど、銀河英雄伝説は、とにかく長い物語です。登場人物は半端なく多いし、キャラの名前まで長いんです(*´Д`*)
ロード・オブ・ザ・リング全巻を読破していた私でしたが、ひいきのキャラができるまで、銀英伝は敷居が高くて、なかなか読み進められませんでした。


ローティーンの少女だった私のお気に入りキャラといえば、もちろんイケメン主人公の金髪さんと、その親友の赤毛さんでした。

ジークフリード キルヒアイスは、長いあいだ私の王子さまでした。

1ページ二段構成の新書で、地の文も描写も延々つづく全10巻の銀英伝ですから、最低でも通しで3回くらいは読みこまないと、内容もキャラの性格もなかなか頭に入ってきません。

ベースになっているらしい三国志と同じくらい初めは取っつきにくいですが、銀英伝はキャラの魅力で、世代を超えて読ませてしまう作品なんだと思います。


ハイティーンになっても、私の1番ひいきの座は変わりませんでした。

帝国軍の黒と銀の華麗な軍服に映える豪奢な金髪とアイスブルーの瞳の、若き美貌の皇帝。群を抜く長身と、ルビーを溶かした液で染め上げたかのような赤毛の薄幸の騎士‥.この2人がマストでした。

叔母のイチオシ、同盟軍のヤン提督の魅力がわかってくるのは、十代の終わり近くになってからでした。

この頃になると、年上だったはずのラインハルトとキルヒアイスが同世代になってきて、物語中の言動がちょっと子供っぽく思えたり、場合によっては、キャラに批判的な目を向けるようになってきたりします。

ラインハルトの残念な行動やシスコンぶりに呆れて気持ちが冷めたり、ヤン提督の知性と人間性のギャップが、そこはかとなく魅力的に思えたりするようにもなるわけです。

次第に、自然体のヤン提督やポプランがステキだなと思えてきたり、真面目で誠実なミッターマイヤーやミュラーも新しいヒイキに加わりました。

おそらく現実の異性を見る目もシビアになってきたからこその変化なのでしょう。
また、このくらいキャラに入れ込んで読まないと、銀英伝のあの長さを読むのはキツいことも理由のひとつかもしれません。


20代になると、リアが多忙になってきて、好きな本を繰り返し読むなんて贅沢は出来なくなり、公私ともにリアの付き合い優先の生活になってきて、しばらくこの世界から足が遠のいてしまいました。



数年後‥‥。

ふたたび銀河英雄伝説を手にとって読み返してみて、私はその時、私自身が、想定外の変貌を遂げていた事実に直面させられました。

ひいきのキャラが変わることはあります。
その世界にいてもいなくても、ひとは日々成長するものだし、周囲に影響されて変わってゆくものだからです。

がしかし、それらは他者の目には比較的あきらかでも、ふつう自分自身の変化は、あまり自覚がないのではないでしょうか?


英伝から遠のいていた数年間に、とりたてて何か私を大きく変える因子があったとは思えないのですが、ふたたび銀英伝の世界に舞い戻った時、私の1番ひいきは、何故かシェーンコップ氏とロイエンタール氏の両名になっていました‥.Σ( ̄。 ̄ノ)ノ ⁈

もちろんご存じですよね?
あの不良中年と、漁色家の2人ですよ?
どっちも成層圏外の彼方にいた乙女の敵のオジサンじゃないですか⁉︎

英伝から離れていた期間、私に何があったのでしょうか?ww


私にもまったくわかりませんが、ヤンのストレートな毒舌よりも、もう少しひねりがきいたシェーンコップの毒舌のほうが、いつの間にか好みだと思うようになった私がいました。

ロイエンタールのほうも同じで、彼のような、知的なのにツメが甘い破滅型のデキる男のほうが、美貌で天才肌のラインハルトや、非の打ち所がない王子さまのキルヒアイスよりも、はるかに魅力的だと感じるようになっていたのでした。

どうしても何か理由をつけるとしたら、大人になった‥.ということなのでしょうか‥‥‥?
物語のキャラの時間は停まっているけれど、私の時間は進み続けています。
これはちょっと驚きの発見と認識でした。


銀河英雄伝説は、今でもたまに読み返すけれど、この2人は、今も変わらず私のハートを独占したままです。

あくまでも物語のキャラとしてなので、現実世界で、あのタイプのお兄さん達についていったりはしませんけれどねww