魔道ねこの目線

魔道ねこは修行の旅に出ます。ブログタイトルや本文を無断で使用されるスパム事案に対処しきれないので(>_<)引っ越して新しいブログと名前になります。気が向いたらまた戻ってくるかも〜ヾ(*ΦωΦ)ノ

寄生獣考( GYAOで配信中のアニメにハマってますPART2)



『人間どもこそ地球を蝕む寄生獣だ!』
これを言ったのは人食いの寄生生物ではなく人間で、当の寄生獣にも、よくわからない人間だと評されてしまいます。

この主張には私は共感しないけれど、たしかに一理あるなと、ちょっと考えさせられました。


人間の数が増えすぎだ。
寄生獣が人間の天敵としてピラミッドの頂点に君臨すべきだと、人食いの寄生獣の側についた人間は力説する。


そういえばミギーも同じようなことを言っていた。

人間以外の動物は、人間ほど何でも食べるわけではない。「私たちにしろせいぜい2、3種類だ。人間だけが、ありとあらゆる生命を殺して食べるのだ」と。

言われてみれば、人間ぐらい数多くの動植物を犠牲にして、食用にしている生き物は、地球上に他に例を見ない。

動物の肉、魚類、貝類、植物も野菜、果物、木の実、穀物、そのままでは食べられないものは加工や調理してでも食べてしまう。

たとえば穀物を食べる昆虫や動物なら、多くの場合、それしか食べない。人間だけが、そのままでは食べられない穀物の米を炊き、小麦は轢いてパンに加工し、とうもろこしも茹でたり焼いたり粉に轢いて加工して食べる。

野生動物を家畜化して、繁殖させて食用肉の供給源にし、スーパーに出回らない野生動物もジビエとして食用肉にする。

葉っぱを食べる動物も、植物の根を食べる動物も、その多くはそれしか食べない。葉っぱだけ、根っこだけしか食べないのは、そうやって分けあうのこそが自然の摂理だとでもということだろうか?

植物の葉の部分を食べるもの、根の部分を食べるもの、植物を食べる昆虫を食べるもの、草食動物を食べる肉食動物…たしかに人間だけがその全てを食べるのだ。

食物連鎖の頂点ではなく、連鎖の輪から外れたピラミッドの頂点で、食べられる全ての生命を食べて、人間はここまで増えてきたのだ。

ペットとして輸入された外来種の生物が、捨てられた場所で大繁殖するみたいにだ。

だがそれでも、天敵がいなくて大繁殖するような雑食の外来種でさえ、人間ほど何でも食べるわけではない。

ミギーの言うとおり、ほとんどの生物が餌として食べるのは、生肉か果実か植物の葉や根か穀物か、そのいずれかのうちのどれか1つで、その中のせいぜい数種類だ。

ある人気番組では、増えすぎて迷惑な外来種を美味しく食べられないかと、駆除を兼ねて捕獲して、プロの料理人が調理する企画をやっている。

天敵のいない凶暴な外来種でさえも、人間だけは食べるのだ。

人間だけが地球を汚染し、破壊する力を持つ。そのテーマで作られた小説や映画等の作品はいくつもあるが、人間だけがあらゆる生命を喰らうという指摘は初めて聞いた。

人間以外の生物は、食べられない鉱物なんかに目もくれないが、人間はそこから金属を取り出して、他の生物を殺す武器すらも作るのだ。

地球上のありとあらゆる生命も資源も支配する…それが人間。

寄生獣は、そんなことを考えさせてくれる作品だった。


原作は1989年〜1995年にかけて連載って…何で今ごろアニメ化されてるんでしょうか?

もちろん今はネットで調べて知ってるけど、ハリウッドに買い取られていたんだそうな権利が切れて、ようやく日本でアニメ化と実写映画化されたって…。

ハリウッドなんなの?当時のアメリカのSFX技術じゃミギーをうまく映像化できなかったとかなの?別にどうでもいいけど、もったいないことするよね( ̄  ̄)


で、昨年、深夜アニメ枠でたまに観ていた寄生獣は、主人公のシンイチ君は高校生だし、スマホ持ってるし、何でシンイチ君の右手に敵が寄生してるのかは知らないけど、「だから右手に寄生した寄生獣の話なのね」ぐらいの適当な理解で、「人間に化けてる人食いの化け物と戦うの?それ**の巨人じゃんか」…でした。

あっちの舞台はファンタジーな独自の世界設定だったけど、寄生獣の舞台は、キャラの設定とか名前とか、どう見ても現代日本に人食いの化け物がいる設定なので、マジですか?街中に人食いの怪物出てきたらマズイでしょ?
ここはやはり気になるところです。


先に放映終了していた、同じく深夜枠アニメだった「巨人」のほうは、大ブレイクしていたし、何回か観ていたけれど、たまたま人間が食われるシーンが連発する回を続けて観たせいか、あんまり楽しそうなアニメじゃないなぁでそのまま放棄。2は一切観ていません。

寄生獣のほうは、たまたま観た回が、ベッドに仰向けに寝転んだシンイチ君の右手が、びろーんと伸びて部屋を横切り、その先では目と口のある変な生物が、シンイチの学習机のPCの前に陣取ってお勉強中…しかも会話してるし!
そりゃコッチに食いつくでしょ(≧∀≦)

後々の展開でガンガン効いてくるのが、ミギーがPCで色んな知識を記憶したり勉強していたことで、だからこそ、それまで普通の高校生だったシンイチが、ミギーと一緒に他の寄生獣と闘えた構図が、ラストへ向かうほどくっきり浮き彫りになってきます。

個人的な意見を言わせてもらえば、ミギーが勉強している姿というか、びろーんとのびた先で実体化している姿が、どんどん可愛く見えてくる不思議な現象が起こります 笑


「巨人」の主人公は、お母さんが巨人に食べられるところを見てしまうけど、直接そのシーンを見たわけではないこちらの主人公のシンイチも、はるかにエグい目に遭うことになります。


【ネタバレ注意!】
なるべく具体的な記述は避けるけど、諸々の設定は書いてしまう(もう書いてるけどw)ので、これから観ようと思っているひとは、続きはネタバレも自己責任で読んでください。




シンイチのお母さんも敵に食べられてしまうのだけど、別の回での台詞や内容から、シンイチはお母さんに化けた人食いの化け物と対決するしかなくなったらしいのがわかりました。

シンイチと同じように寄生獣化していないお仲間と協力して、彼は、お母さんの姿をした敵と戦って殺してしまいます。

この段階では、見逃していた回が多すぎて、寄生獣に寄生された人間と食べられるだけの人間の区別もついていなかったので、途中で寝落ちしたり見逃すたびに?が増えていました。

シンイチに協力してくれたお仲間の寄生獣は、右手じゃなく顔の下半分に寄生していて、ミギーとは違うおバカなタイプだし、この2人と2体のやりとりは面白く、おかげでこの回の内容をよく覚えていたみたいです。

というか、やはりこの回で、一度死んだか死にかけたシンイチを、どうやってかミギーが助けたらしいとか、そのせいで「ミギーの一部がシンイチに混ざった」結果、シンイチが「進化した?」あたりの大事な情報(または進行上の都合)をGETして、まだよくわかないけど面白そうなアニメだなぁと興味を持ったのでした。

見逃していた部分を GYAOでぜんぶ観たところ、予想どおりシンイチが敵に殺られるシーンのエグさは、シンイチだけでなく観てるこっちまでトラウマになりそうな展開でした 。

お母さんの姿をした敵と戦う心理的な葛藤や精神的負担も大きく、もとは気弱な高校生だったシンイチには、そのままだったら到底、耐えることも、乗り越えることも無理だっただろうと思われます。

なるほど。だから彼女のサトミちゃんに「別人みたいだよ」となじられてしまっても、その言葉が心に響かないシンイチ君になっちゃうんだね(涙)

物理的にシンイチを蘇らせてくれたのはミギーだったけれど、そのせいで混ざってしまったミギーの一部がなかったら、きっとシンイチは最後まで戦えなかっただろうと思います(まだ最後まで観てないけど)


死んだイヌをゴミ箱に捨てちゃうシーンは、サトミちゃんには衝撃的だったと思うけど、そういうふうに変わったシンイチだからこそ、目の前で、知っている人がどんどん殺されていくのを見て一時的にパニックに陥っても、すぐに立ち直って、また戦うことができたんだと思います。

シンイチは人間なのに、敵の寄生生物と同じ種族のミギーだけが仲間で、他の人間はシンイチと一緒に戦ってくれるわけではない(離れた場所に住んでいる唯一のお仲間は、ミギーが混じった自分とは違うので、シンイチは彼を戦いに巻き込みたくないのだ)

人間側からすれば、まだ尻尾を掴んではいないものの、シンイチは寄生獣と無関係ではなさそうな特異な人間だし、何か隠しているのが明らかだ。

それを承知で、他の人間を巻き込みたくないシンイチは、どんなに心配してくれる相手にも真実を話すことができないまま、ミギーだけを頼りに徒手空拳で戦うしかないのです。


30年近くも前の作品だからか、時代的な背景や作風の違いもあるようですが、寄生獣は設定も緻密で説得力があるし、何かの賞を受賞したSF小説の傑作を思わせる作品です。

平成の今、別の作者が、この作品を描いていたらどうなっていただろうか。

寄生獣化したシンイチの正体に気づいたサトミが主人公あたりで、本編でもあった学校での虐殺シーンみたいなのばかりが毎回のように目白押し…とかだろうか。そんなのぜんぜん観たいと思わないんですけど(T . T)

実写映画化されたらしいけど、実写版がそんなだったりしたらイヤだ(>_<)
ハガレン実写版と同じでぜったい観ないぞ!
アニメより実写のほうが勝っていたのはデスノぐらいだし、あれだって実力派のキャストに助けられた部分が大きいんですから。


私は最近のアニメの過剰に暴力的、不必要に残酷で支配的な演出が好きじゃないので、前回のブログで書いたマギでもそうしたシーンがあったのがとても残念でした。

奴隷が鞭打たれ、競りにかけられて売買されてきたのは事実だけれど、顔や頭を踏みつける理由はないし、奴隷を虐げる描写ならば鞭で打てば十分だと思う。

ひととしての尊厳をも踏みつけるように、土足の足で顔や頭を踏みつけたり、目の前のゲス野郎の支配の軛から逃れられない事実を突きつけるのに、必要以上に残虐だったり非道な言葉で弱者を貶めたり、そこまでやらなきゃならない理由がわかりませんね。

悪役を悪役らしく見せる演出のつもりなのか、昨今ではDV野郎か精神異常者みたいなゲス野郎の悪役が量産されてるけど、そいつらがやることは、判で押したように、支配者としての力を誇示するために相手を地べたに這いつくばらせて、その頭や顔を足蹴にするか、踏みにじるというお定まりのパターンばかりだ。

いい加減それやめたら?
君らはそのくだらないやり方以外に、強者としての優越感に浸るための弱者のいたぶり方を知らんのかい。進歩がないねぇって感じ。

バカな子供や青少年がそれを見て、考えなしにそこだけ真似るだけだから、そろそろやめなさいって。

ワンピースなんかでお馴染みのそのシーンが出てくると、いつもそう思う私です。


故に、寄生獣の緻密な構成や展開、演出は鮮烈で秀逸でしたね。
万人ウケするタイプの作品じゃないかもしれないけど、その辺に溢れている今どきの量産型の人気アニメとは確実にモノが違います。


寄生獣GYAOでの配信は、あと2回で終わりです。

終盤からクライマックスの辺りはぜんぜん観てなかったので、あと2回で本当に終わるの?ミギーなしでもシンイチ闘えるの?と、ハラハラドキドキの展開です。


追記

最終回、見ました。
こういうラストなんだぁ…

スト2話、二転三転って、こういう感じ?

ミギー死んじゃったかも(>_<)
やっぱ生きてた〜ッヽ(´▽`)/
……行っちゃうの…?
えっ?なんでソイツ来るの?

!!!!!!???…なラストでした。